コマさんに打ち明けた、あの子の悩み!
『これって・・・。
騙してることにならないズラか??』
鏡に映る自分をみて、自分に語りかけました。
そのままお店に入ると、いつものテーブルにあの子の姿をみつけるのでした。
でも、あの子は涙を浮かべていました。
『どうしたんズラ??』
とっさに声をかけました。
声に気付き、顔を上げるあの子。
初めて見せた顔は、可愛いかったです。
コマさんとは前回、落ちた原稿を拾ってもらい顔を覚えていたので、
席についてお話することになりました。
彼女はコマさんに悩みを打ち明けました。
次のマンガのテーマに、妖怪を描きたかったのですが、
出版社の人には、『そんなリアルじゃないもの描くな!』と怒られたのでした。
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落ち込むあの子は、涙ながらに話しました。
それを聞いたコマさんの心の中は、複雑な思いで溢れていました。
『妖怪なら目の前にいるズラ!』
そう言ってあげたいと思うコマさん。
でも、それを言えば、コマさんはあの子とお別れしなければならないのです。
一体どうすればいいのか、コマさんにもわからないのでした。
コマさんの心の声は続きました。
『うつむいてる彼女の瞳は、涙で輝いていたズラ』
『そんな彼女もまた、とっても可愛いズラ』
彼女に見惚れるコマさん。
そして、あの子に見とれていた自分に気付いた時でした。
『あの子が悲しんでるのに、オラなんてことを・・・』
『いけないズラ!いけないズラー!!』
コマさんの切ない恋物語。
次回が最終回です(/ー ̄;)
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