●【ロケットが飛ぶ日】
●【イナウサ不思議探偵社 CASE1 丼もの妖怪連続殺人事件】
【ロケットが飛ぶ日】
ロケットが飛ぶ日
USAピョンとイナホがチビチビクミタテールで組み立てたロケットは、ついに完成しました。
そして、今日はヒューリー博士にロケットが飛ぶところを見せる日なのです。
『どうやって博士を呼び出したダニ?』
イナホは博士を呼びだしたようです。
しかし、USAピョンはどうやって博士を呼び出したのか気になっています。
その答えは簡単です!
イナホはヒューリー博士にこんなメールを出したのです。
『ヒューリー博士!
お前の娘は預かった。
助けてほしくば西公園の南の森まで一人でこい!』
誘拐犯(^∇^)アハハハハ!
そんなのでは来ませんね(;^_^A アセアセ・・・
USAピョンとイナホが小ボケ劇場を演じていると、ヒューリー博士が声をかけてきました。
『私を呼び出したのはキミかね!?』
ヒューリー博士が現れたのでした。
『遠い昔に交わした小さな友人との約束を果たしにきませんか?』
イナホがヒューリー博士に送ったメールです。
ヒューリー博士はメールの画面を読んで見せました。
そんなヒューリー博士に夢を思い出させるチャンスがやってきました。
イナホとUSAピョンはロケット発射準備に取り掛かりました。
ついにロケット発射のボタンを押します!!
ロケットを見守るヒューリー博士とUSAピョン。
ついに発射の時!!
ロケットは動き始めました。
しかし、空中で止まるロケット。
『このロケットはあくまでホビー目的のため、30M以上は上がりません!』
USAピョンは急いでマニュアルを調べました。
すると、宇宙への夢は叶わないものだと知り、がっかりしました。。。
もうダメだ・・・。
と、打ちひしがれるUSAピョン。
『ダメじゃない!!
そのために5人を呼んでおいたの!』
イナホは事前にメラメライオンやふぶき姫。
はつでんしんにうんちく魔、ふさふさんを召喚しておいたのです。
みんなの力をロケットに注ぎ込みます!
やる気になったUSAピョンも加わり、ロケットにはものすごいエネルギーが集まりました。
ロケットはそのエネルギーを爆発させました。
USAピョンの強い想いがロケットに注がれ、ついにロケットは空高く打ちあがりました。
『なぜ君にこんなことが・・・。』
おもちゃの様なロケットが、空高く登っていく姿に驚くヒューリー博士。
イナホは種明かしとして、妖怪ウォッチをヒューリー博士の腕につけ、目の前を照らさせました。
そこに映るのは、少しモジモジしたUSAピョンです。。
『お久しぶりダニ、博士』
嬉しいのと恥ずかしいのが混ざったような感情だったのでしょう。
USAピョンは博士に挨拶しました。
『これがどうかしたのかね??』
残念ながら、博士にはUSAピョンの姿が見えていないようです。
USAピョンが見えていない博士は、帰ろうとしました。
イナホはUSAピョンが、博士の為にがんばったんだと伝えました。
すると、博士は思いもよらないことを言いだしたのでした。
それは、新型のロケットを作るのに忙しくて、イナホにかまってられる余裕はないんだと言うことでした。
それを聞いたUSAピョンは驚きました。
『博士がいつの間にか、ロケットへの想いを取り戻してるダニ!』
博士に夢を思い出してもらうために始めたロケット作り。
自分のことが見えていなくても、博士が夢を取り戻していることを嬉しく思うUSAピョンなのでした。
USAピョンは博士の眼差しに、夢に向かって突き進む、昔の博士の強さを感じたのでした。
『私は約束したのだ。
小さな友人でな、私達のロケットをこの手で完成させてみる!』
博士はUSAピョンとの約束を忘れてはいませんでした。
USAピョンとの約束を果たすために、もう一度立ち上がったのです!!
『博士。サンキューベリーマッチダニ!』
USAピョンは嬉しさでいっぱいでした。
思わず走り去ってしまいました。
イナホは博士に問い詰めました。
博士はイナホに対して、「君たち」と呼んだこと。
それは、本当はUSAピョンが見えていたのではないかと。
実は博士には、USAピョンが博士の病室に来た時から、その姿が見えていたのでした。
博士は、昔のオドオドとしていた頃のUSAピョンと違うことを感じていました。
USAピョンが新しく始めた今を、壊してしまわないように再会することをしなかったのでした。
『いつか新型ロケットが完成し、夢が叶った時、私はチビにお礼を言うとしよう。』
ヒューリー博士はこれからも、USAピョンとの約束の為に、前に進んでいきます!
『USAピョン、良かったね』
USAピョンの事を思ってくれていて、悲しくも嬉しいイナホ。
『博士・・・・。』
小高い丘の上で、一人星空を眺めるUSAピョン。
ヒューリー博士とUSAピョンは、別の道を歩き出したのでした。
感動的なお話でしたね(*゜▽゜)ノ
おしまい